2020/2/22、クラウド会計ソフトFreeeが主催する「スモールビジネスSTORY AWARD2020」で「PASSION賞」をいただきました。
そのときのファイナルプレゼンの内容を、Webで読めるようにしました。
プレゼンは3分(スライドは3枚まで)という短い枠だったので、一般の方への「同人イベント」の魅力の説明や、にじいろポッケの意義の伝え方を色々と工夫しました。
にじいろポッケ設立の想いや歩みも詰まっているので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです♪
にじいろポッケ代表 四辻さつき
はじめまして! 「にじいろポッケ代表の四辻さつきと申します。
私のスモールビジネスは、「趣味」と「子育て」を両立するために始めました。
私には今、6歳と3歳の子供がいるんですが、下の子を妊娠中の一時期、諸事情でほぼ一人っきりで子育てをしていたことがあります。
孤独感とストレスで、本当に限界ギリギリでした。
そんなとき、たまたま見た深夜アニメをきっかけに、ものすごく精神的に救われたんです。
アニメ自体はもちろん、SNSを通して、同じ趣味の仲間と交流できたこと。
これが孤独感を解消してくれて、もう本当に心の支えになりました。
さて、同じ趣味の仲間達が、全国から集まる大きなイベントがありまして。
ぜひ私も参加して、皆に会いたいと思いました。
ところが。イベントに行くには、子どもを預けないといけない。
でも開催は日曜日で、しかも早朝から長時間だったので、子供二人を預けるのがめちゃくちゃ大変だったんです。
いやいやいやと。
こんなに毎日子育てを頑張っているのに、たった1日「自分のための時間」が欲しいというだけで、こんなに大変ってどういうことだと。
そこで思いました。
「自分で託児所を作ればいいんじゃないか?」
そして始めたのが、にじいろポッケ。
「イベントのための出張託児所」です。
ママ目線を生かして、子どもにも最高に楽しんでもらえるように、色々な工夫をしました。
その過程で、とても感動したことがあります。
同じ趣味をもつ、顔も知らないたくさんの人達が、SNSを通してものすごく熱く応援してくれたことです。
資金作りのために行ったクラウドファンディングでは、目標金額100万円を1日で達成。
最終的に、335名の方から約350万円のご支援をいただきました。
その支援者の半分以上は、子育て中の方ではなく、子育てを終えた方や、子どものいない方でした。
「私は子育て中は趣味を諦めなくちゃいけなかったから、これからのママさんの力になれれば」とか、「同じ趣味の仲間の子育てを応援したい」といった温かい声をたくさんいただきました。
おかげ様で、これまで約3年間で延べ750名のお子様をお預かりし、利用者の満足度は98%。
保護者の方にもお子様にも楽しんでいただけています。
たかが趣味、と思う人もいるかもしれません。
でも、趣味には心を潤し、人と人とを繋げる力があります。
ママやパパの「子育てと趣味の両立」を、同じ趣味の仲間が応援してくれるということは、「社会全体で子育てに取り組む」ということにも繋がると思っています。
とってもスモールなビジネスですが、これからの社会にとって、とても大切なことに挑戦しているじゃないかなと思っています。
これからもできる限り続けていきたいです。
ご静聴ありがとうございました。