「めちゃくちゃ速くてめちゃくちゃお得な同人誌印刷通販」のキャッチコピーで、
新たに登場した印刷会社、「同人誌印刷通販ペンタロー」さん。
可愛い男の子のキャラクター「ペンタローくん」が気になった方もいるのではないでしょうか?
でも、新しい印刷会社さんって、正直不安……そんな方も多いと思います。
そこで今回は、ペンタローさんの印刷所を直接訪ね、
運営会社である株式会社ニューエッジ社長の森井さんにインタビューをしてきました!
(取材:にじいろポッケ代表 四辻さつき)
コミケの熱量に圧倒されて
四辻(以下四)「ペンタローさんは新しい印刷会社さんですよね。どんな経緯で立ち上げられたんですか?」
森井さん(以下森)「実は、私の会社は4年前からビジネス向けの印刷をやっていまして、ペンタローはその新ブランドになります。
その前は印刷屋で営業の手伝いをしていたんですが、訪問営業ってとにかく無駄が多いし、お客さんに無茶を言われることも多くて……。
そこで、Webで集客するネット印刷所をやろう! と考えて、知り合いと一緒に立ち上げました。」
四「え、印刷所ってそんな簡単に始められるんですね!?」
森「そうなんですよ、場所を借りて印刷機を揃えれば。
前職でお客さんに無茶を言われていたおかげで、超短期納品の特急案件の経験が豊富だったので、それを強みにして、オンライン受注専用のビジネス向け印刷を始めました。
おかげさまでたくさんご依頼いただいて実績を積んできたんですが、ネットや電子書籍の発達で、印刷市場ってどうしても小さくなっていくじゃないですか。
その中で、『コミケ』ではめちゃくちゃ紙を刷って直接やり取りしてるらしい、ということを知って……」
四「確かに! 同人誌って、コミュニケーションツールみたいなところがあるんですよ」
森「そうなんですよね。興味を持って、自分でコミケに行ってみたら、それがよく分かりました。人と人がやり取りして、紙の本を手渡しする楽しさをすごく感じて。人が集まる理由が分かったし、とにかく熱量のすごさにびっくりして。
それまでも、ビジネス印刷の方に同人関係の依頼が入ることもあったんですが、お客さんが遠慮しがちで、『同人誌なんですけどいいですか……?』みたいな感じだったんですよ。じゃあ、安心して同人誌を刷ってもらえるように別ブランドも作ってみよう! と考えて、ペンタローを立ち上げました」
ペンタローが得意なこと、苦手なこと
四「印刷所さんにも色々個性があると思いますが、ペンタローさんが得意なことや苦手なことを教えて下さい」
森「得意なことは、オンデマンド専門なので少部数歓迎ということ。あと新しい会社である分、機械が最新だし、印刷はキレイですよ。フルカラー本も、比較的リーズナブルに対応してます。
苦手なことは、500部以上は難しいこと。あとは、イベント会場に直接納品ができないんです」
(追記※2018/11/22、コミケ直接搬入プランを導入されたそうです♪)
四「あ! そうなんですか!」
森「イベント会場納品って、ちょっと特殊な手配が必要で……。やるならしっかり責任を持ってやりたいので、今調査・検討中です。
逆に自宅や書店への納品だったら、かなりギリギリでも届けられます。ここ(東京都文京区)で印刷から製本までワンストップでやってますし、最悪バイク便か、直接ここに取りに来てもOKですから。特に都内ならかなり速いですよ」
四「なるほど……! 比較的少部数を手搬入するサークルさんとか、急いで手元に欲しいときによさそうですね」
森「そうですね。実は、ちょうど夏・冬の同人イベントの時期って、ビジネス印刷の方はご依頼が少ないんですよ。だからキャパにゆとりがあるので、安心してご発注下さい。もちろん、納期にゆとりがあればもっと安くなりますよ」
四「あとは、ビジネス印刷が母体だと、特殊装丁は難しいのかな? というイメージがあるんですが……」
森「その通りで、ホロ・ラメ・PPといった表面加工や、特殊紙の品揃えは、今はできてないんです(※)。ある程度は機械や紙を仕入れればできるので、これから揃えていきたいなぁと考えてはいます」
(追記※2018/11/2、PP加工機を導入されたそうです♪)
四「少なくとも今は、比較的シンプルな装丁の本におすすめ、と。逆に、同人誌を初めて刷る方にも向いているかもですね!」
森「そうそう、初めての方からの相談も多いですよ。LINEでの相談にも対応しています。空いた時間にちょこちょこやり取りしやすいし、履歴も残りやすいから、電話やチャットよりも使いやすいんじゃないかな?って」
四「LINE対応いいですよね! ペンタローくんが『~だぺん!』って回答してくれるって聞いたんですけど、中の人は……」
森「私です(笑)。今後は違う担当者になるかもしれませんが……」
四「社長自ら対応されてるんですね! ホントに気軽に聞いていいんですか?」
森「今のところは無理なく対応できてるので、気軽に聞いてもらって全然OKですよ。後から差し戻すより、事前に聞いてもらった方が早いですし。同人誌特有の、成人向け本の注意点や、著作権についても研究してますので……」
四「それ重要ですよね……! 頭が下がります……」
森「コピー本も安く対応してますので、初めての方にはぜひご相談いただきたいです!」
四「コピー本もお願いしていいんですか!? それは大手印刷所さんにはないメニューかも。私も今度無配でお願いしようかな~」
まとめ
■得意なこと、向いてる方:
- 少部数の方
- イベントへ手搬入する、又は通販のみの方
- シンプルな装丁で安くしたい方
- フルカラー本をリーズナブルに作りたい方
- 特急納品したい方
- 同人誌作るのが初めての方
- コピー本や無配を刷って欲しい方
■苦手なこと、向いていない方:
- 500部以上刷る方
- イベント会場に直接納品したい方
- 装丁や紙にこだわりたい方
- 緻密なデザインや微妙な色合いで刷りたい方
イベントをハレの日にするお手伝い
四「同人印刷ってやっぱり特殊だと思うんですが、実際やってみていかがですか?」
森「さきほどもお話ししましたが、実際コミケに行ってみて、本を刷る方の想いが伝わってきたというか。
この作品が好き! 好きだから本を作る! っていう熱量が素晴らしいし、情報や想いが一冊の本に詰まってるんだなぁと実感しまして。
同人=同じ趣味の人達、というコンセプトにも納得しましたし、イベントをハレの日にしたい、という気持ちもよく分かりました。こういう強い想いみたいなのは、ビジネス印刷とは違うなぁと。
その想いにしっかり応えられるよう、お手伝いしていきたいです」
四「印刷所さんにそう言っていただけると心強いです~!」
森「あとは、新しいアイデアに挑戦するのが好きなので、他の会社がやってないことにも色々挑戦していきたいです!」
四「それは楽しみですね!! これからも応援しています♪」
スタッフさんにもインタビューしてみました
現場で働く女性スタッフさんのお一人にも、インタビューをさせていただきました♪
四辻(以下四)「同人誌を出されているとお聞きしたのですが……?」
スタッフさん(以下ス)「入社前から、写真を撮って写真集を作って、イベントに出していました。写真もネットで見ることが多くなっていますが、やっぱり本にすることで交流やコミュニケーションできるし、好きなときに冊子で眺められるのが好きで……」
四「めっちゃ分かります! ご自分でも本を出される立場から、普段はどんなことに気をつけてお仕事をされていますか?」
ス「できる限りいい状態で納品できるように、仕上がりがよくなるようにと心がけています。あと印刷所で働いてみて、入稿データを完璧に作れる人って意外と少ないんだな、って実感しました(笑)。でも、一つ一つ確認しながら、何とか対応してあげたいと思ってやっています」
四「それはありがたいです……! ちなみに、ご自分の本はここで刷られてるんですか?」
ス「はい、ここで自分で刷ってます! 個人的には、紙の種類がもっと増えるといいな~って思ってるんですが……(笑)」
四「ぜひ社長に期待しましょう!(笑) 他にお伝えしたいことはありますか?」
ス「うちはどっちかというと、たくさん刷るより少部数が向いているので、どんな部数、どんな内容でも、ご遠慮なく頼んでいただければと……。とにかく、できるだけいい仕上がりになるように頑張ります。HPにないことも、相談してもらえれば対応できる場合もあるので、ぜひ一度ご相談下さい!」
四「どうもありがとうございました~!」
ペンタローさんのWebサイトはこちら! ぜひ一度チェックしてみて下さい♪↓