東京女子大学ビジネスプランコンテストについて

東京女子大学のビジネス・プランニング・コンテストに応募していましたが、

書類選考および2018年3月21日のプレゼン審査を経て、この度、「大賞」をいただくことができました。

●結果発表 https://www.facebook.com/tokyojoshidai/posts/1695706757176102

たくさんの方に応援していただき、どうもありがとうございました!!

賞金50万円と、コンサルティングをしていただけるそうで、とてもありがたいです。

これを機に、事業としてより持続可能なものに発展させていけたらと思います。

そのときのプレゼン内容を、スライド画像とテキストで公開します。

にじいろポッケの事業について知りたい方に、参考にしていただければ幸いです。


皆さんはじめまして、「にじいろポッケ」と申します。

突然ですが、皆さんは、「イベント」に行くことは好きですか?

たとえば、コンサートやライブや、舞台や劇場、飲み会やパーティーなど、楽しいイベントは色々あります。

でも、いつも楽しみにしていたイベントに、あるとき突然行けなくなったら、どう思いますか?

実は今、そんな風に困っている女性がたくさんいます。

それは、病気になったとか、大怪我をしたとか、そんな理由ではありません。

ただ、結婚して、出産して、ママになった。

それだけで、大人向けのイベントには、とても行きにくくなってしまうんです。

ママ達がイベントに行けなくなる理由は、大きくいって2つあります。

①子どもの預け先がない

イベントのある休日に子どもを預けられる先は少なく、あっても値段や競争率が高くなっています。家族に預けられればベストですが、都合が合わない場合もあります。

ちなみに私も子ども二人いますが、今日はどうしても家族の都合が合わなくて、ベビーシッターさんに預けてきました。

②子どもを預けることが心配・罪悪感がある

そして、こちらも大きな理由です。仕事ではなく、自分のために子どもを預けることに、ママ自身に後ろめたさがあったり、子どもが寂しがっていないか、迷惑をかけていないかなど心配になることもあります。

周りの人に「子育て中は自分のことはガマンしたら?」と言われてしまうこともあります。

もちろん、家族でおでかけしたり、ファミリー向けのイベントに行くのも、楽しいことです。

でも、「子育てを楽しむ」ためは、家族と過ごす時間だけでなく、自分自身の心のゆとりも、とっても大切です。

そのためには、ママやパパにだって、自分自身が好きなことを、自分だけで思いっきり楽しむ時間も必要ではないでしょうか。

そこで、私の主催する「にじいろポッケ」では、約1年前から、こんな事業を始めました。

①【便利】イベントの日時・場所に合わせた開催

イベント日時に合わせて場所を借り、仮設保育所を設置します。

②【安心】資格を持つプロの保育スタッフ

NCMAチャイルドマインダーという、家庭的保育やイベント保育の専門の資格を持つスタッフが、少人数制でお預りします。

③【嬉しい】最高に楽しい時間を提供

ママやパパがイベントを楽しむ間、子どもにとっても心から楽しめる一日になることを目指します。

③について、具体的には、色々な方にご協力いただき、立体プラレールなど大量のおもちゃをご用意しています。

おかげ様で、一日だけの保育所ですが、まるで夢の国のようになっています。

それでは、にじいろポッケが保育を行う「同人イベント」とは、どんなものでしょうか?

イベントには色々ありますが、同人イベントはその中でも、イベント保育のニーズが大きい分野なんです。

①年に数回の大規模イベント

「同人」とは、主に、漫画、イラスト、小説、ゲームなどのアマチュアのクリエイターが、自分の作品を発表する活動のことです。同人イベントは、そんなクリエイターさんとファンが直接交流できる、貴重な場です。

一番有名なのが、年に2回開催される「コミケ」で、毎回約55万人が集まる超大規模イベントです。

他にも、数万人規模の女性向けイベントが、月一回程度あります。

②子育て世代の急増

この「同人イベント」の参加者に、今、子育て世代の方が急増しています。

コミケは約40年前に始まり、これまで参加者が増え続けてきました。

このうち、女性の既婚者は約15%という調査があります。

※出典 コミックマーケット35周年調査 2011 年 12 月 コミックマーケット準備会・コンテンツ研究チーム

つまり、どのイベントでも、子育て中の女性や、「預けるところがあれば参加できるのに」という潜在層は、毎回数千人規模いて、これからも増えていく、ということが予想できます。

③日祝・早朝から長時間・場所が遠い

ところが、この同人イベントは、準備や片付けを含めて、早朝の7時台から夕方5時までと長時間かかります。また、開催日は日曜や祝日です。

はじめにお伝えした通り、休日に、しかも早朝から、気兼ねなく子どもを預けられる先はなかなかありません。

つまり、

①託児ニーズが集約しやすい
②マーケット規模が大きい
③競合サービスが少ない

それが、同人イベントのための託児、という分野なんです。

私がこの事業を始めたのは、自分自身の経験がきっかけでした。

私は今1歳と4歳の息子がいます。これはにじいろポッケで遊んでいる様子です。(※当日のスライドでは顔隠しなしでした)

2人目を妊娠した頃、引っ越したばかりで、周りに親も友達もいない、主人は忙しく、とても大変でした。

でもそんなときに、私の気持ちを救ってくれたのが、この「同人活動」でした。

こんな風に(自分の同人誌の表紙をチラ見せ)自分の作品を作って、イベントに参加すると、色んな方と交流ができて、心から楽しい時間を過ごすことができました。

それは私にとって、自己実現であり、リフレッシュであり、「自分が本当に自分らしくいられる時間」でした。

子育てで大変な時期だからこそ、自分自身が好きなことをする時間は、本当に大切なんだなと実感したんです。

でも二人目を産んだ後、子供2人を預けるのが難しくなりました。

そんなとき、SNSを通して、同じように悩む方がたくさんいることを知り、「託児所がないなら、自分で作ってみよう!」と考えて、立ち上げたのがにじいろポッケです。

これまで、0歳~8歳のお子様を、述べ110人お預かりさせていただきました。

保護者の方にもお子様にもとても好評で、これからも頑張っていきたいと思っています。

にじいろポッケの収益構造と流れです。

託児の利用料は、一時間あたり約900円で、ベビーシッターや民間保育所に比べて利用しやすくなっています。

にじいろポッケでは、場所のレンタル代や保育スタッフの人件費などを負担します。

(※プレゼンの際は入れ忘れましたが、このポジションを目指したいという補足スライドを入れておきます。)

ただ、実はこれまで、コストが高くて利用料だけでは赤字、でも利用料が高いと人が集まらない、という課題がありました。

そこで昨年末クラウドファンディングを行い、100万円目標のところ、約300万円ものご支援をいただくことができました。

熱い応援コメントもたくさんいただき、ニーズの大きさを実感できました。

今後の課題はたくさんありますが、一番は、クラウドファンディングだけに頼らない、持続可能な収益構造を作ることです。

具体的には、今もやっているのですが、広告スポンサーの募集などに力を入れていきたいです。

また、コストを減らす方法として、街おこしや企業とコラボして、場所を無料で貸していただくなどの話も進んでいます。

アンケートによると、今にじいろポッケを利用して下さっている方の約半分が、「これまでほとんどイベントに参加できていなかった」という方でした。

安心できる預け先があること、そして、「預けてもいいんだよ」と背中を押してもらえることで、初めて、自分自身のために子どもを預けようと思えた方が、たくさんいたんだと思います。

これは、同人イベントに限ったことではないと思います。

親にとっても、子供にとっても、心から楽しかったと言える託児を提供することで、家族みんなを笑顔にしたい。

そういうモデルを確立することで、他の地方や、他の色々な分野で応用していける可能性があると思います。

そしてママ・パパも、「自分が自分らしく、大好きなこと」をすることが、もっと応援される社会にしていきたいです。

最後に、もし100万円いただけたらについてお話しします。

今は、私という一人のママの想いから始めて、クラウドファンディングで支えてもらっている、手作りの活動という面が強いと思います。

もし100万円いただけたら、今後、持続可能な事業に発展させていくために、先ほど挙げたスポンサーの獲得や、コラボの交渉のための活動費や人件費に使いたいです。

また、せっかくご支援をいただいても、私一人では、将来的にちゃんと発展させていくためのアイデアが足りないと感じています。そうしたコンサルティングも、とても必要としています。

応援していただけたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願い致します。

ご静聴(閲覧)ありがとうございました。

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1.継続的に支援する(月100円~のファンクラブに入る)

2.寄付で支援する(銀行振込み)

3.広告スポンサーになる

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→イベント保育のノウハウを知りたい方へ

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